「白砂」(061101)

言葉がまとまらなくなった
書き散らされた部屋の隅

窓の外は乾いてる
泣き出しそうな色の下

もうすぐ飲み込まれる
真っ白な無に並べた心

かき集めても次々零れてしまう

言葉を紡ぐ術を与えてくれた人
希薄になった感情で繋ぎとめて

縋るだけの想いで手を伸ばす
これしかないのに失ってしまう

バラバラになった気持ち達
守ってあげられない

私をこんなにも救ってくれたのに
朽ちるだけにしてしまう

離れていくだけの存在
ありがとうも言えない

これしかないのに失ってしまう
私のすべてがなくなった
もうこれが 最後の一片