(050914)「温もり」

誰にも見せない自分がいた
依存を恐れているから
ただ 受け入れるのが怖かった

必死で笑う自分がいた
空っぽの心見抜かれないように
ただ 踏み込まれるのに怯えてた

受け入れたら依存して  離れられなくなるから
踏み込まれたら拒絶して 傷つけてしまうから

「独りは怖い」と知りながら
私はまだ手を伸ばせない

ぬくもりでこんなにも脆くなる自分がいる
躊躇う気持ちを引き止めて
寂しいと泣きながら 遠ざかるように走る 身勝手な自分を
切り捨てて踏み出せない 弱いままで
さよならを繰り返し  離れられるように
閉ざした扉を開ける音 耳を塞いで目を閉じる

「独りは怖い」と知りながら
私はまだ、手を伸ばせない・・・